黒子たちのボソボソ話


n : ねぇ…ABCに入った動機はなぁに?
s : わたしはねー、狂ったようにホームページを作ってたからかな。
  あと、あやちゃんに対してすごく思い入れがあったのに、メールを送ったり、
  掲示板での書き込みとかでさえ話し掛けたりしなかったことを
  悔やんでいたのもある。
  それを ABCで罪滅ぼし…みたいな…。
n : そうか…。あと、自分の掲示板も、結構、重荷になる時があるよね。
  せっかく書いてくれてるのに、いい答え返せそうにないからほっといたりして
  でも、その後にものすごく自分を責めちゃったり。
  あやちゃんだったら、どうしてたかな。自分の掲示板。
s : あやちゃんのことだから…自分がつぶれちゃうほどしたかも…。
n : だねー…。
s : そーいう n はなんで、ABCに入ったの?
n : あー、あたしはね、日記の続きが早く読みたかったから(^^;
s : え? だって公開されてたじゃない?
n : そうなんだけどね。入院日記はなかなか公開されなかったでしょ?
  そこが読みたかった。だから入院日記はバリバリ作ったよ(笑)
s : ジャンジャンバリバリ?(笑)
n : ギャンブル狂め。
s : 今はそんなことないってば…。ABCで骨を粉にしたし(笑)
n : それをスニってるのは誰だろう?(笑)
s : 代表じゃない?(笑)
n : まーったく代表は、人の睡眠能力も吸い取るからなぁ(笑)
s : 三年寝太郎だからね…くすくす。
  こないだだってさ、「修羅場だから」なんて
  リタ1日で 何T も使ったくせに、くーくー寝てたよね。見たでしょ?
n : 見た見た、それ(笑) なんであんなに眠れるかねー。
s : でも本人は幸せそうだから、いいけどねー。
n : いや、睡眠はたしかにシアワセだよー。
s : えー、そう? わたしは寝るの苦手〜。
n : 不眠症だから?
s : だってもったいないじゃない、寝たら。時間の無駄だよ。
n : 不幸だよ、それ…。
  でもさ、s っていきなりカクンと落ちるよね。
  倒れるってゆーかさ(笑)

s : なんだか知らないけど、そういうクセがついちゃったのよ。
  でも、そのリズムで行くといい感じなのよね。
  眠くもないのに、無理して寝ると、活動期に頭が働かなーい。
n : へんなのー。入院できないよ、それ(笑)
s : いいのよ…、入院なんてしないから。
n : あやちゃん、退院するときたくさん泣いたみたいだね。
s : よっぽど楽しかったんだろうね、やさしい人に囲まれて。
n : 孤独…だったのかな…。友達だって多そうなのに。
s : 孤独かそうじゃないかは、関わる人間の多さじゃないのかも…ね。
n : 深さっていうか…?
s : あ、そんなようなこと、
  あやちゃん最期の詩に書いてたよね。

n : うんうん、書いてた書いてた。
s : ………。
n : …………。
s : なんかしんみりしちゃったね。
n : そーだね…。あやちゃん…。
s : ほんとはさ、孤独なんかじゃないんだよ。
  ただ見えてないだけなの。

n : 病気がそう思わせる?
s : そう。
n : くっそー、なんでこんな病気があるんだぁぁ(泣)
s : ほんとこの手の病気って最悪。気が狂った方がマシと思うことだって…
n : あるある…あるんだよぉぉ(泣)
s : 不公平だよね…。
n : うん。こんな病気なくなるべき。
s : 病気はなんだってツライけど…これは…ね。
n : ハゲの特効薬なんてどうでもいいから、
  絶対に効く鬱の薬作ってくださぁい!!

s : わたしも欲しい。鬱の特効薬。
n : 早くできるといいね。いつか…できるよね…?
s : 世の中からこんな病気がなくなりますように…。
  誰も苦しまなくてすみますように…。

n : お祈り…。
s : そうだなぁ…わたしが祈るとしたら……
  さっきの話だけどさ、孤独じゃないことっていうのがわかるまで
  泣きながらでも、信じられなくても、どうにか病気に負けないで欲しい。

n : でも、もう負けちゃってもいいやってくらいツライこともよくあって…
s : わたしはシブトイのかな(笑)
  この病気が好きな人なんかいない。早く逃れたい。
  そんなイヤなものに支配されているまんまでなんて終われない。絶対!
  だってそれはわたしの意志じゃないもん。
  悲しくて泣いてるようでもむなしくても
  それは本物の感情じゃないはずなんだもん!

n : わたしはダメだ。
  どん底のときは“もう負けてもいいや”ってすぐ思っちゃう。

s : そういう風に思えないときは誰でもあると思うけど
  もしも生きてる意味がわからないのなら、それを探すために生きていこうよ。
  長かったけど、それがわたしのお祈りかな。

n : そういう人たちが安らげる場が、この「南条あやの保護室」だったら
  サイコーだね。

s : 粉になった甲斐があったね(笑)
n : またスニられるんかい(笑)
s : もう(笑) わたしがそう思うようになったのはね、
  いなくなってしまいたいとか…うーん。

n : 要するに負けず嫌いなんでしょ。
  病気に負けるのはイヤっていう。その強さわたしも持たなきゃ。

s : わたしも n みたいなどん底気分の時はあったけども
  その時の感じって“消えたい…”っていうよりは、
  病気そのものに消してやる〜って殺人鬼に終われてるよーな気分…
  って違うんだけども…。

n : あー、わたしも自分に殺されると恐怖を感じることがたくさん…。
s : それが病気なのよね。
  だからやっぱり死にたいというよりは、病気に殺される、んだよ。

n : あやちゃんは病気に殺されてしまったけど…。
s : もう誰も殺されてほしくないよね。
n : 鬱に「がんばれ」は禁句だけど、
  殺されないようにだけはがんばらなきゃね。

s : そーだね。
n : ここを読んでくれてる人みーんなががんばってくれるといいな。
s : てゆーか、がんばれ、みたいな?
n : そうだよ、顔が見えなくても、知らない同士でも
  「保護室」を訪れてくれるみんながみんな、それぞれの場所で
  がんばってるんだもん。

s : わたしたちもがんばろう。
n : うん、がんばろう。がんばる。
s : そのイキだっ!!(笑)

モドル